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国会ウォッチ!

知ってるようで意外と知らない。そんな国会の様子をレポートします。

第193回国会が始まりました。

これまでニュースで報じられていた通り、本日20日(金)に、第193回国会が招集されました。

この国会は、日本国憲法第五十二条に「年一回招集するもの」と定められた国会で、「常会」または「通所国会」と呼ばれているものです。

 

招集されたとはいえ、いきなり議論が始まるわけではありません。

初日に何をするかは、国会法や議院運営規則などで決められています。

 

衆参両院とも本日の議事は

議席の指定

国務大臣の演説

の二つとなっています。

 

議席の指定」とは、誰がどの席に座るか「座席表」を決めることです。

基本的に議場では、同じ政党・会派の議員が出来るだけ固まって座るようにしています。

この「議席の指定」は、各院の議長の権限で決められます。

もちろん衆参の各議長が、わざわざ一から座席表とにらめっこして決めるわけではありません。

衆参の各院にはそれぞれ議院を運営する職員がいますので、彼らがきちんと決めてくれます。

議長は、職員が作ってくれた座席表を各院の議員たちに示して、異議がないかどうか確認をします。

 

議席の指定」の後の「国務大臣の演説」では、主な大臣が今回の国会でどんなことを議題にするか、方針を表明します。

 

今日の各ニュースで「安倍首相が施政方針演説をした」という記事が報じられましたが、これがその「国務大臣の演説」です。

衆議院参議院の両方でそれぞれ行われます。

わざわざ同じことを二度も言わないといけないというのも、なかなか大変ですね。

 

とここまでは、本会議での議事の内容について紹介しましたが、それ以外に儀礼的なものですが「開会式」や各委員会も開催されています。

 

「開会式」は、国会の開会を宣言するものです。

参議院の議場に、衆参両院の議員が集合して「衆参両院の開会式」として行われます。

 

この「開会式」では、天皇陛下がご臨席されます。

普段はカーテンで被われている議場の壇上奥の空間が、この「開会式」の時だけ開けられて、そこにある玉座に天皇陛下がお座りになられます。

 

「開会式」では、最初にすべての議員を代表して、衆議院議長が「式辞」を述べます。

今年の式辞は、自由民主党から選出された大島理森議長が、下のような式辞を述べました。

衆議院議長の式辞:第193回国会開会式(平成29年1月20日):参議院

 

続いて、天皇陛下が「おことば」を述べられます。

「おことば」は憲法における天皇制の在り方を考慮して、その時の一般的な世相に簡単に触れつつ、『国会の役割に期待する』という出来るだけ無難な表現にとどめています。

天皇陛下のおことば:第193回国会開会式(平成29年1月20日):参議院

 

この天皇陛下のご臨席と「おことば」はいわゆる「国事行為」ではなく、戦前の帝国議会の頃からの伝統で行われているもので「公的行為」とされています。

 

昔は、日本共産党の議員だけが「国事行為から逸脱した行為だ」として、この「開会式」を欠席していましたが、昨年開かれた第190回国会から「もはや政治的意味もなく儀式化している」として参加するようになりました。

 

このように初日は、ほぼ「儀式」といった内容で終わります。

本格的な議論は週明けから。

議院の皆さんには、日本の針路についてしっかりと議論してほしいですね。