国会ウォッチ!

知ってるようで意外と知らない。そんな国会の様子をレポートします。

第193回国会が閉会しました

私用でドタバタしていたため、すっかり6月の更新が疎かになってしまいました。

 

そうしている内に、第193回国会は6月18日(日)をもって閉会しました。

 

今国会では、「森友学園」問題や「加計学園」問題など、いろいろと安倍政権の疑惑が持ち上がったこともあり、メディアの国会報道もほとんど疑惑追及に集中してしまいました。

その一方で、注目の法案も賛否巻き起こる中で、与党にによる賛成多数で成立していきました。

第189回国会で提出されて以来、継続審議となっていた「民法の一部を改正する法律案

性犯罪への厳罰化を盛り込んだ「刑法の一部を改正する法律案

そして「共謀罪」として話題になった「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案

来年末に、一つの時代の終わるを告げることになる「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案

 

他にも今国会では、内閣提出の法案が66も審議され、最終的に2つが衆議院での閉会中審査となった以外は、すべて成立しました。

 

一方で、衆議院参議院の各議員が提出した議員立法では、会期中の成立に至らず「審議未了」事実上の廃案となった法案が多数に上りました。

特に参議院では、提出された110の議員立法の内、撤回された一つを除いて、全て審議未了で廃案となってしまいました。

 

そもそも国会とは、国会議員たちが自ら法律を立案し、審議を経て可否を決めることで民主主義を担保する機関であります。

しかしながら、実態は内閣提出の法案が優先的に審議・採決されています。

内閣提出とはつまり、個々の大臣が所属する省庁が提出した法案であり、官僚たちがすべてお膳立てしたものです。

膨大な量に上る国家の行政ルールの作成を、それぞれの専門家である官僚にある程度ゆだねるのは、現実的な問題としてやむを得ないところではあります。

 

しかし、提案された法案に重大な不備が無いか、しっかりチェックすることは国会の最低限の責務であります。

何事も官邸主導で物事が決められるという昨今、今こそ「良識の府」としての国会の役割は重要になっています。

 

安定した社会の実現のために、国会議員たちの責任は決して軽いものではありません。

閉会後も、一部の法案は衆議院で審査されることになっていますので、このブログでもそうした動きを引き続きチェックしていきたいと思います。